第30回 「父母・市民・子ども・教職員のつどい」
―不況と困難の中,ともに確かな未来を考えるー
 
 2008年9月のリーマン破綻と投資銀行の消滅は,世界の金融と経済の大変な危機をもたらしました。そして,それに続く世界不況は,日本にも,さらに当然にも伊那谷にも深刻な打撃をもたらしました。非正規労働者の失業は,愛知・東京に次いで第3位となっています。
 また,小泉構造改革によってもたらされた格差も深刻な貧困問題を引き起こしています。
10月20日,厚生労働省は,全国民の中での低所得者の割合を示す「相対的貧困率」が2007年調査で15・7%だったと発表しました。OECD調査で貧困率が高かったのは、メキシコ(18・4%)、トルコ(17・5%)、米国(17・1%)の順。逆に低いのはデンマーク(5・2%)、スウェーデン(5・3%)、チェコ(5・8%)。早急な対策が望まれます。
 「高校の授業料が払えず退学せざるを得なかった。」・「修学旅行に行けなかった。」など,授業料や教材費などの工面に困難をかかえる家庭がとても増加しています。
 11月4日,厚生労働省は,来春卒業予定の高校生の就職内定率が,37.6%(前年比マイナス13.4)にとどまったと発表しました。長野県は40.5%です。大学に行くお金がない,かといって就職も思うにまかせない,という大変切ない状況が広がっています。
 しかし,現実がいかに困難であろうとも,確かな未来を創造する営みを,足下から着実に進めていくことこそが大切なのではないでしょうか。そういう意味をこめて,本年は講師として内橋克人さんをお招きすることにしました。
 1975年に始まった「つどい」も今回で30回となりました。この「つどい」が,伊那谷の教育や暮らしを少しでもよい方向に向かうことができるよう貢献できれば幸いです。
皆さんのご参加をお待ちします。
 
◆ 場  所  伊那市民会館大ホール
◆ 12/20(日)の日程
12:30〜 受付
12:50〜13:00     アトラクション(伊那北高校合唱部)
13:00〜13:10 開催行事(実行委員長挨拶、日程・諸連絡)
13:10〜14:40 講演会
      演題 『世界と伊那谷の経済・・・教育・・・そして未来』(仮題)
          講師  内橋 克人 氏
 
14:40〜14:50 質疑応答
15:00〜16:00 分科会 @農林業 
                    A商工業 
                    B教育・子育て