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マヤの格子棒に丸く穴が掘り込まれている。今は横木を針金で縦棒に縛り付けているが、以前はこの穴に横棒を渡していたのだろう。この横木をはずしては牛を出し入れした。 |
A |
長い横木である。下栗ではハザを作る際の横木のことをヨコナルという。ヨコナルは昔は栗の木を使ったが、曲がりがあったりして杉やヒノキを使うようになった。この長い横木もそうしたナルを利用したものではないか。ハザのヨコナルは、グゾバフジやイトバフジ、アケビヅルなどでタテックギに縛ったという。このマヤの横木もツルを使って縛り付けてある。 |
B |
マヤに敷かれる藁は、稲作を行なわないと手に入らない。下栗では田んぼがなく、稲作はほとんど行なわれなかった。この藁はよそから手に入れたものか。伊那谷の平地では、マヤに入れた稲藁がマヤゴイとなって、よい肥料となって田んぼに入れた。 |
C |
奥にいる牛より小さい。子牛だろう。 |
D |
帽子。農家では必ず帽子を被る。かつては農協のマークの入った帽子を誰もが利用した。 |
E |
半纏を着る。 |
F |
モモヒキをはく。 |
G |
手甲をつける。 |
H |
牛に餌を与えるときは、どこでも必ずボールを使った。 |
I |
ドラム缶を半割に切ったものを餌箱としてどこでも利用した。 |
J |
土間はコンクリートで覆われていた。 |
K |
マヤではハエがわく。だからハエたたきは必需品である。 |