平成9年長野県民俗学研究動向

 この研究動向は、信濃史学会『信濃』第50巻第6号隣県特集号「長野県地方史研究の動向」より、民俗学関係について転載しています。研究動向の執筆は窪田雅之氏(塩尻市広丘)。

 平成9年の長野県民俗学関係における動向は、長野県民俗の会の活動をはじめ、県内各地の研究諸団体を中心に様々な活動が展開された。しかし、ここ数年間は研究者の多くが市町村史誌他の調査・執筆活動に追われ、必ずしも活発な実践活動がおこなわれているとは言えないのが現状であろう。以下に本県における研究諸団体の活動内容と調査研究の動きについて概観してみたい。

 長野県民俗の会では『長野県民俗の会通信』137〜142号と『長野県民俗の会会報』20号を発行した。また、例会を111〜 115回の5回、総会を11月に松本市において開催した。同会は平成9年・10年の活動テーマを「民俗の変貌」にかかわるものとしており、この総会では田澤直人氏の「民俗の変容−佐口の調査から−」の発表に続き、宮本袈裟雄氏の「民俗の変貌と変化について」という講演がおこなわれた。この講演内容は『長野県民俗の会会報』 21号に掲載される予定である。

 宮本氏は、同会の活動テーマに基づいて民俗学において「変貌」・「変容」と「変化」とは異なった使われ方をしているとの指摘に始まり、都市化にかかわる民俗の変貌の調査のなかから豊富な事例の提示や方法論に関する問題提起もされた。これを受けた同会会員諸氏の今後の活動が期待される。いっぽう、同会が過去2年間にわたって活動テーマを「食生活」としたこともあり、食生活・食文化関連の論考が継続して発表されている。日比野光敏氏「『民俗学』における食研究の課題」、金子万平氏「長野県の伝統食−おやきの例で−」、胡桃沢勘司氏「松本平への塩と魚の移入をめぐって」、中村羊一郎氏「伝統的食生活とその変容」(いずれも『長野県民俗の会会報』20)は昨年の同会総会シンポジウムの内容であり、一連の活動に触発されて多田井幸視氏は「西山地域のエゴ食−裾花川水系のエゴ食−」、西沢智孝氏は「おやき・やきもち考」(いずれも『長野県民俗の会通信』138)を発表している。各地区持ち回りの例会でも「おやき」(中条村)や「ローメン」(伊那市)などを食べるなど、味覚という観点からも食文化や食生活へアプローチも続けられている。近い将来、県内の研究者の手 によるおやき・エゴ・そばなどにかかわる食関連報告書の刊行が期待される。

 同会では昨年で松本市内田地区の民俗調査を終了し、平成9年は南佐久郡八千穂村佐口地区の民俗調査をおこなった。佐口の調査は田澤直人氏が「佐口調査の意義」(『長野県民俗の会通信」142)で詳細についてふれているが、長野県史刊行会が昭和51年に民俗調査をおこない同55年に刊行された『長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿』をもとに、約20年間という時間の経過のなかで比較調査及び研究をおこなうというのが調査目的である。同会のフィールド調査は佐ロで4地区目にあたり、民俗学にかかわりながらも調査経験の少ない会員に実践活動の場を提供する役割がある。土屋道子氏は「民俗調査に参加して」で、須江あらた氏は「佐ロの民俗調査に参加して」で(いずれも「長野県民俗の会通信』142)、初めて調査にかかわった率直な感想とこの経験に基づいた課題を述べている。また、中崎隆生氏は「夏期民俗調査に参加して」(『長野県民俗の会通信』142)で、20年という時間の経過は自分自身の生活にも大きな変化があり、それは単に量的な変化ばかりでなく質的な変化でもあったとして、調査結果が興味深いものであると述べている。「民俗の変貌」というテーマのもと、今後も充実 した同会の民俗調査の実践が望まれる。この2年間の調査結果をまとめた報告は、『長野県民俗の会通信』に順次掲載される予定である。なお、同会の『長野県民俗の会会報』20号は平成9年に刊行20号記念として、「『会報』執筆の思いで」の特集を組んでいる。

 柳田国男記念伊那民俗学研究所では『伊那民俗』27〜31号と『伊那民俗研究』第7号を発行した。また、総会を4月に飯田市において開催した。この総会では後藤総一郎氏(所長)の「柳田国男記念民俗学研究所の可能性」と題した基調講演がおこなわれた。ここでは創立8年日を迎えた同研究所の課題が整理され、今後の活動方針が確認された。なお、記念講演の内容は『伊那民俗研究』8号に掲載される予定である。

 同会は会員がそれぞれのテーマをもち、毎月4つの部会を組織して活動をおこなうなど、長野県民俗の会とともに県内の民俗学をリードする団体である。とりわけその一部会である「民俗芸能を語る会」の一連の調査研究活動成果の一端は、今後編纂・刊行される『飯田市誌民俗編』、『天龍村誌民俗編』などに述べられるであろう。なお、飯田下伊那地域では昨年から柳田囲男伊那民俗学研究会をはじめ関連14団体で同地域研究団体連絡協議会を設立し、民俗学ほか関連諸分野の学際的な研究体制を整え、実践している。

 伊那史学会が7月に第11回柳田国男ゆかりサミットにおいて、柳田国男ゆかりサミット賞を受賞した。同学会誌『伊那』には多くの民俗学論考が掲載されており、長年の地道な活動に対してスポットが当てられたのは大変喜ばしいことである。

 次におおまかな市町村史誌の編纂・刊行状況を述べる。

 松本市では平成9年が市制施行90周年にあたり、『松本市史民俗編』他が刊行され、5巻11冊の刊行が完結し編纂事業が完了した。本書は人々の暮らしを記述した第1部「松本市域に生きる」と、市域の民俗の10項目について地図と文章で示した第2部「分布図でみる松本の民俗」の2部構成となっている。第2部にみられる民俗地図の活用は市町村史誌では全国初であり、市域の民俗の概要をひとつのスタイルとして提示できたのは成果といえよう。しかし、県内在住の研究者の手で編纂はできたが、結果的に若手の研究者を育てることができなかった反省点もあるという。

 長野市では、平成10年度の刊行に向けて『長野市誌民俗編』の編集作業が進捗している。その折々の成果は『市誌研究ながの』に発表されている。

 上田市では『上田市誌民俗編』の編集に市域40地区の採集調査が既に完了し、編纂事業が進捗している。刊行は市制施行80周年を迎える平成11年度に始まり、16年度で完結の予定である。『上田市誌』では、従来の市町村史誌の多くが体裁や内容が地域住民にとって読みやすいものではなかったことを踏まえ、1巻をほぼ 200ページ構成として一人でも多くの市民に気軽に読んでもらえるような編集方針である。民俗編では読んでもらうことはもとより、写真(図版)を大きくして読者の視覚に訴えようとする試みもあるという。今後編纂予定のある市町村史誌関係者には大いに参考になろう。

 飯田市では平成9年に市制施行60周年を迎えたことから、飯田市誌編纂委員会が発足し、市制施行70周年に向けて『飯田市誌民俗編』の編纂・刊行体制が整った。しかし、意外に民俗のデータ不足があり、平成10年にはデータ収集のための集団調査が予定されている。

 南安曇郡三郷村では『三郷村誌民俗編』、上伊那郡中川村で『中川村誌民俗編』刊行に向けて、編纂委員会が発足している。東筑摩郡本城村では、平成2年の村制100周年を機会に発足した村誌の編纂事業がほぼ完了し、平成10年には『本城村誌民俗編』が刊行される予定である。

 市町村史誌の調査から次のような論考が生まれている。福澤昭司氏は長野市誌民俗編の調査のなかで善光寺に注目し、「物語としての善光寺を読む−イメージとしての善光寺覚書−」(『市誌研究ながの』4)で、厳然と輝くのではなく、善光寺そのものが聖と俗のあいだにゆらめく事象に関心を寄せている。また、山崎ます美氏は同じく「火のある暮らし−火防を願う村と町−」(『市誌研究ながの』4)を発表している。両氏以外の論考も各市町村史誌の本編で改めて述べられると思われるので、刊行が待たれる。県内の市町村史誌は今後 10年間ほどで終息期を迎えると予測されるが、刊行が予定される市町村史誌関係者の方々には記述内容はもとより、収集した民俗資料の保管と活用、そして何よりも調査編纂活動のなかで若手研究者をいかに育成していくかを視野に入れていくことを望みたい。

 県内のフィールドを対象とした刊行物として中村靖彦氏『日記が語る日本の農村−松本盆地の畑に八十年−』、松本あめ市実行委員会編『松本のあめ市−その歴史と起源−』などがある。また、関連のあるものとして倉石忠彦氏『民俗都市の人びと』、上笙一郎氏編『子供組の習俗/塚越の花まつり/いんのこの思い出/松本の三九郎(日本子ども歴史叢書14)』などがある。

 中村氏は東筑摩郡山形村で農業を営む一個人の日記をもとに、すべてが民俗学の視点ではないが、農業の原点を問い直したいという意図をもって本書を著している。農業日記は本人や家族にとって日々の実用的な資料であり、決して単なる過去の記録だけではないことがわかる。生産生業の調査にかかわり、このような日記の活用の有効性と留意点を考える上でも大いに参考になろう。なお、本書については、田澤直人氏による的確な書誌紹介(『長野県民俗の会通信』140)がある。

 『松本のあめ市−その歴史と起源−』は戦国の故事「敵に塩を送る」でも知られ、現在でも松本の新春を飾るあめ市の変遷を追っている。歴史的な視点による記述が主であるが、マチで生まれた行事の来し方と行く末、マチのオンバシラ等についても述べられている。倉石氏はマチよりももっと大きな都市における伝承文化を発見し、そこに見出だされた伝承文化によって再構成された都市を「民俗都市」と命名している。本書は福沢昭司氏が自分自身の体験ととも詳細な書誌紹介(『長野県民俗の会通信』140)をしているのでここでは字数を費やさないが、都市を空間的・時間的に考察し、都市のなかに伝承性を追い求める著者の考えを整理発展させたものでる。『子供組の習俗/塚越の花まつり/いんのこの思い出/松本の三九郎』には、長野県教育委員会が昭和33年度におこなった調査報告書『子供組の習俗・南佐久地方における年令階梯制の記録(長野県民俗資料調査報告2)」(昭和34年刊)と松本市立博物館が昭和57年度から継続調査をおこなっている三九郎の調査報告書『松本の三九郎』(平成9年新訂版刊)が収録されている。

 前者は文字どおり子供組の実態を克明に調査記録したもので、「おんべい」から「十日夜」までの17件の行事が採録されている。おそらく現在はその大半が伝承されていないであろうが、民俗の変貌はもとより、40年前の子供達の姿やとりわけ「現在」という時間を実感することができる。後者は昭和60年の刊行以来6回にわたって版を重ねたものである。変化しながらも不断の連続性を持つ小正月の火祭り・三九郎とそれを主宰する子供達の姿を追い求めた、一地域博物館の地味な調査研究活動の一端が評価されたといえよう。いずれも神崎宣武氏の丁寧な解説がつけられ、参考になる。

 最後に県内の博物館についてふれる。詳細については別項「歴史学関係」で述べられているので、ここでは長野県民俗の会総会時に県立民俗博物館の建設促進に向けて会として従来にもまして何らかの活動を推進していくことが確認されたことを述べるにとどめる。この間題にかかわる論考として安室知氏「民俗研究者としての学芸員の必要性について」(『長野県民俗の会会報』20)、窪田雅之氏「未だ県立民俗博物館は設立されず」(『長野県民俗の会会報』20)がある。

 以上、長野県における民俗学関係の動向についてひととおりの概観を試みたが、ここでふれたもの以外にも、話題性の豊富な論考や注目すべき活動が多くあったことは述べるに及ばない。しかし、何よりも担当者の力量及び認識が不足していたこともあり、それらすべてにあたり網羅することができず極めて皮相的な概観になってしまった。心からお詫びしたい。

以下に刊行物・著者・論文・報告等を一括して掲げる。

総論

  1. 中村靖彦『日記が語る日本の農村−松本盆地の畑に八十年−』中公新書
  2. 倉石忠彦『民俗都市の人びと』吉川弘文館
  3. 上笙一郎編『子供組の習俗/塚越の花まつり/いんのこの思い出/松本の三九郎』
  4. 小田富英「野に生きる・水野葉舟論(下)・民俗学者としての水野葉舟」(『伊那民俗研究』7)
  5. 倉石あつ子「女性と社会と性と」(『伊那民俗研究』7)
  6. 赤坂憲雄「柳田国男帰郷の時代へ」(『伊那民俗研究』7)
  7. 斎藤俊江「『満州移民』を考える」(『伊那民俗研究』7)
  8. 桜井伴「三たび飯田和紙を考える」(『伊那』45-4)
  9. 今村輝夫「方言加留多」(『伊那』45-1)
  10. 巻山圭一「民俗調査・収集の方法−わらじの乳の位置の測り方を話題にして−」(『松本市史研究』7)
  11. 川上順子「農村女性の現況」(『佐久』22)
  12. 福澤昭司「シンポジウムを終えて」(『長野県民俗の会通信』137)
  13. 宮坂昌利「シンポジウム食生活研究と展望に参加して」(『長野県民俗の会通信」137)
  14. 本田小百合「シンポジウムに参加して」(『長野県民俗の会通信』137)
  15. 巻山由子「倉石あつ子著『柳田国男と女性観』を読んで」(「長野県民俗の会通信』137)
  16. 中崎隆生「(第111回)例会に参加して」(『長野県民俗の会通信』138)
  17. 直井雅直「失われ行く街を前にして」(『長野県民俗の会通信』139)
  18. 福澤昭司「書誌紹介・倉石忠彦著『民俗都市の人びと』」(『長野県民俗の会通信』140)
  19. 田澤直人「書誌紹介・中村靖彦著『日記が語る日本の農村』」(『長野県民俗の会通信』140)
  20. 倉石忠彦「『長野県民俗の会会報』発刊のころ」(『長野県民俗の会会報』20)
  21. 小林寛二「『長野県民俗の会』との出会い」(『長野県民俗の会会報』20)
  22. 小林経廣「『会報』第一号への投稿」(『長野県民俗の会会報』20)
  23. 西澤一富「『会報』執筆の思いで−第二号のころ」(『長野県民俗の会会報』20)
  24. 倉石あつ子「『長野県民俗の会会報』執筆の思いで−二〇年に寄せて−」(『長野県民俗の会会報」20)
  25. 桐原健「倉石塾々生のころ」(『長野県民俗の会会報』20)
  26. 田澤直人「『会報と私』」(『長野県民俗の会会報』20)
  27. 福澤昭司「『会報』執筆に寄せて」(『長野県民俗の会会報』20)
  28. 小松芳郎「『会報』執筆の思い出」(『長野県民俗の会会報』20)
  29. 高原正文「福俵をめぐる初期論考の思い出」(『長野県民俗の会会報』20)
  30. 塩澤一郎「会報執筆の思い出」(『長野県民俗の会会報』20)
  31. 日向繁子「『林すなせ媼の昔話』を書いた頃」(『長野県民俗の会会報』20)
  32. 小野和英「会報の執筆にかかわって」(『長野県民俗の会会報』20)
  33. 多田井幸視「『本棟造り民家』の執筆を通して」(『長野県民俗の会会報』20)
  34. 越場豊明「会報執筆の思い出に寄せて」(『長野県民俗の会会報』20)
  35. 臼井潤「会報執筆の思い出」(『長野県民俗の会会報』20)
  36. 林英一「葬式の現場から」(『長野県民俗の会会報』20)
  37. 安室知「民俗研究者としての学芸員の必要性について」(『長野県民俗の会会報』20)
  38. 窪田雅之「未だ県立民俗博物館は建設立されず−会報執筆の頃を思い出して−」(『長野県民俗の会会報』20)
  39. 田澤直人「佐口調査の意義」(『長野県民俗の会通信』142)
  40. 中崎隆生「夏期民俗調査に参加して」(『長野県民俗の会通信』142)
  41. 須江あらた「佐口の民俗調査に参加して」(『長野県民俗の会通信』142)
  42. 福澤昭司「第四九回日本民俗学会年会参加記(一)」(『長野県民俗の会通信』142)
  43. 前沢奈緒子「柳田国男自著家蔵本校訂一覧7」
  44. 片桐みどり「柳田関連新聞記事紹介5」(『伊那民俗』27)
  45. 寺田一雄「喜談書屋の書斎−柳田国男館改装に寄せて−」(『伊那民俗』28)
  46. 後藤総一郎「柳田記念研究所の『衣更え』」(『伊那民俗』29)
  47. 高橋寛治「柳田国男の『東国古道記』紀行1・『金沢峠』を歩く」(『伊那民俗』29)
  48. 中村健一「柳田国男の『東国古道記』紀行2・『十石峠』の道」(『伊那民俗』30)
  49. 高橋寛治「柳田国男の『東国古道記』紀行3・『井川』の里」(『伊那民俗』31)

衣生活・食生活・住居

  1. 日比野光敏「『民俗学』における食研究の課題」(『長野県民俗の会会報』20)
  2. 金子万平「長野県の伝統食−おやきの例で−」(『長野県民俗の会会報』20)
  3. 胡桃沢勘司「松本平への塩と魚の移入をめぐって」(『長野県民俗の会会報』20)
  4. 中村羊一郎「伝統的食生活とその変容」(『長野県民俗の会会報』20)
  5. 長瀬康明「信州そば−現代的考察−」(『信濃』49-1)
  6. 桜井伴「方言で語るやすらぎの場、いろりでいろいろ話さまい−囲炉裏火・鉄瓶のお茶」(『伊那』45-3)
  7. 山崎ます美「火のあるくらし−火防を願う村と町」(『史誌研究ながの』4)
  8. 多田井幸視「西山地域のエゴ食−裾花川水系のエゴ食−」(『長野県民俗の会通信』137)
  9. 西沢智孝(『長野県民俗の会通信』137)
  10. 宮坂昌利「近世宿場町における乾物屋(上)〜(下)」(『長野県民俗の会通信』138〜139)
  11. 三石稔「防風林の活用と屋敷の配置1」(『長野県民俗の会通信』140)

生業生産

  1. 藤森裕治「生業のタテ糸−都市近郊地域における家族史の複合生業論的考察−」(『信濃』49-1)
  2. 市瀬泰久「飯田水引風雪の五十年」(『伊那』45-5)
  3. 小布施竹男「金倉の凍豆腐」(『高井』118)
  4. 酒井もとる「付木(ツケギ)」(『長野県民俗の会通信』141)

社会生活

  1. 駒木敦子「『ここの人間になる』ということ−北信・栄村に嫁いだヨメサンの社会化−」(『信濃』49-1)
  2. 牛越嘉人「中島区の組織と運営」(『信濃』49-11)
  3. 三石稔「遊びの空間」(『松本市史研究』7)
  4. 木下守「葬礼にみる『隣組』組織」(『長野県民俗の会通信』137)
  5. 三石稔「『部落』伝承」(『長野県民俗の会通信』 138)
  6. 窪田雅之「ムラヤクの一年間覚書−常会長の仕事から−」(『長野県民俗の会通信』139)
  7. 本田小百合「冠婚葬祭の行方」(『長野県民俗の会通信』140)

信仰

  1. 松本あめ市実行委員会編『松本のあめ市−その歴史と起源』
  2. 細井雄次郎「祭りの変遷とその意味−福島県いわき市四倉町諏訪神社例大祭を巡って−」(『長野県民俗の会会報』20)
  3. 塩澤一郎「宮下鉄弥−ある石佛師の軌跡−」(『信濃』49-1)
  4. 堀内眞「作物禁忌伝説と俗信−夕顔の伝承を中心として−」(『信濃』49-1)
  5. 巻山圭一「伝説のなかの木曽義仲」(『信濃』49-1)
  6. 塩澤一郎「下伊那の薙鎌」(『伊那』45-1)
  7. 原薫「『下條村の崇り』の伝承」(『伊那』45-1)
  8. 渡辺重義「くらしの中の祈りと呪い」(『伊那』45-1)
  9. 竹村庄平「山本奈々久里神社の秋祭り」(『伊那』45-3)
  10. 高島愼助「伊那地方の『力右』」(『伊那』41-1)
  11. 塩澤一郎「伊那の三権現」(『伊那路』41-10)
  12. 倉澤正幸「蘇民将来符の形態的変遷について」(『千曲』94)
  13. 福澤昭司「物語としての善光寺を読む−イメージとしての善光寺覚書−」(『史誌研究ながの』4)
  14. 宮坂光昭「神と湖−御渡拝観と注進から−」(『地域文化』41)
  15. 塩澤一郎「小正月の道祖神信仰」(『長野県民俗の会通信』140)
  16. 倉科明正「松本城の鬼門除けについて」(『長野県民俗の会通信』141)
  17. 伊藤友久「建築諸事とおはらいの形」(『長野県民俗の会通信』142)
  18. 西澤一富「川中島の石神・石仏−『石仏シリーズ』へのエール−」(『長野県民俗の会通信』142)
  19. 千葉房「幼さ日の春、お彼岸まいり」(『郷土史巡礼』301)

年中行事

  1. 松本市立博物館『松本の三九郎−年中行事基礎調査報告書』
  2. 窪田雅之・金井ひろみ「松本市域のコトヨーカ−藁のツクリモノを伴う行事の事例を中心として−」(『信濃』49-1)
  3. 渡辺重義「佐久の『子供の節句』」(『伊那』45-1)

民俗芸能

  1. 田口光一「無形民俗文化財にみるふるさとの光」(『文化財信濃』24-1)
  2. 松田満夫「夢を食べ続けた三〇年−田楽座のあゆみと課題−」(『伊那路』41-1)
  3. 桜井弘人「坂部のブサマツリと『熊谷家伝記』」(『伊那』45-8)
  4. 橋都正「天龍村中井侍および坂部の『清め』の祭り(一)〜(二)」(『伊那』45-11〜12)
  5. 桜井弘人「天龍村坂部のブサマツリ」(『伊那民俗』28)
  6. 村杉弘「善光寺木遣り考3〜4」(『須高』44〜45)
  7. 柳沢賢次「阿蘇山飴祭り考」(『千曲』92)
  8. 武井正弘「祭事を読む−諏訪の廿番舞−」(『飯田市美術博物館研究紀要』7)
  9. 桜井弘人「大鹿村の湯立神楽について」(『飯田市美術博物館研究紀要』7)
  10. 土屋通子「草越のカンノウミズ(寒納水)」、田澤直人「コメント」(『長野県民俗の会通信』139)
  11. 伊藤善夫「伊那谷の人形芝居目録作成拾遺」(『伊那民俗』27)
  12. 桜井弘人「民俗芸能における太陽と月」(『伊那民俗』27)
  13. 桜井弘人「天龍村坂部のブサマツリ」(『伊那民俗』28)
  14. 武井正弘「飯田市千代芋平の百万遍」(『伊那民俗』29)
  15. 桜井弘人「天龍村坂部の『九月の祭』」(『伊那民俗』30)
  16. 桜井弘人「天龍村坂部の山の講」(『伊那民俗』31)

口頭伝承

  1. 矢澤昇「伊那谷のわらべうた5〜9」(『郷土史巡礼』301 、303〜306)

民俗誌

  1. 松本市『松本市史民俗編』
  2. 寺田一雄「急傾斜地の暮らしと民俗−天竜村中井侍−」(『伊那』45-1)
  3. 鷹見栄雄「とよおか山中物語」(『伊那』45-1)