平成30年長野県民俗学研究動向

平成30年長野県民俗学研究動向

総論

窪田雅之『信州松本発。博物館ノート－地域博物館でのささやかな試みと実践』（秋櫻舎）
アクマタリエワ　ジャクシルク「日本人のキルギス人の清潔さや汚さに対する感覚の違い」（『現在学研究』1）
伊藤純郎「胡桃沢勘内の郷土教育論」（『信濃』70-1）
浮葉正親「柳田民俗学は乗り越えなくてはならないんだ－松山義雄氏訪問の記とその初期作品について－」（『伊那民俗』114）
岡安裕介「心はいかに伝承されるのか－柳田国男の夢分析を手がかりに－」（『伊那民俗研究』25）
小川直之「柳田國男記念伊那民俗学研究所と地域社会－所長就任にあたって－」（『伊那民俗』113）
小原稔「第二一〇回例会報告二」（『長野県民俗の会通信』266）
尾崎行也「箱山貴太郎先生の筆記資料に学ぶ－旧藩札・衣服・博覧展と蒸気車－」（『上田盆地』44）
倉石忠彦「都市化する老人(三)－老熟の力再考－」（『長野県民俗の会通信』263）
倉石美都「トイレ空間からみた韓国人の清潔観」（『現在学研究』1）
越志真希「衛生という語の持つ意味と衛生観の形成」（『現在学研究』1）
櫻井弘人「『遠山奇談』をめぐる史実と伝承－東本願寺建築用材の供出をめぐって－」（『伊那』1076）
市東真一「平成二九年度総会記念講演会参加記」（『長野県民俗の会通信』263）
島村恭則「民俗学とは何か－多様な姿と一貫する視点－」（『長野県民俗の会会報』41）
高久舞「衛生観を特集するにあたって」（『現在学研究』1）
高久舞「イマドキ保育園の衛生事情」（『現在学研究』1）
多田井幸視「信州民俗学の先達たち（上小地方を中心に）」（『上田盆地』44）
中崎隆生「『苦海浄土』のこと」（『長野県民俗の会通信』265）
野本寛一「生きもの民俗再考－サワガニ・ヒキガエルを事例として－」（『伊那民俗研究』25）
細井雄次郎「救出した民具の行方－白馬・小谷村文化財レスキュー活動での経験－」（『民具マンスリー』51-3）
細井雄次郎「第二一〇回例会報告一　被災家屋から救出した福俵整理」（『長野県民俗の会通信』266）
福田アジオ「柳田国男の研究構想と書斎」（『伊那民俗研究』25）
福田アジオ「反省６年－所長退任にあたって－」（『伊那民俗』113）
三石稔「｢長野県民俗の会｣の先達を訪ねる(第二回)―倉石忠彦先生―(下)」（『長野県民俗の会通信』264）
三石稔「農業農村のこれから」（『長野県民俗の会通信』266）
三石稔「長野県地方史研究の動向（民俗学関係）」（『信濃』70-6）
宮坂昌利「日の目を見なかった柳田国男の講演筆記－昭和2年6月11日　長野県南安曇郡倭小学校での講演－」（『伊那民俗研究』25）
安井万奈「インドネシア炭鉱における労働安全衛生教育について－日本の技術移転と継承－」（『現在学研究』1）

衣生活・食生活・住居

片桐みどり「新嫁に贈るオサブツとショウブハダギ」（『伊那』1076）
阿部勇「風穴の利用と信仰について」（『上田盆地』44）
中山京子「七○年前の飯田大火を今に伝える土蔵」（『伊那』1076）
神村透「生家にみる生活の知恵－家のまわりに実のなるものを」（『伊那』1076）

生業生産

北野聡「変わりゆく千曲川・犀川の魚類と漁業」（『語り継ぐ安曇野をめぐる水と暮らし』川の自然と文化研究所研究収録10）

交通交易

社会生活

湯澤直人「飯田下伊那における無尽」（『伊那民俗研究』25）

信仰

小畑紘一『祭礼行事「柱松」の民俗学的研究』（岩田書院）
長野県民俗の会『長野県道祖神碑一覧』
畔上不二男「『長野縣町村誌』に見る下高井郡明治初期の諏訪信仰の神社（上）」（『高井』204）
畔上不二男「『長野縣町村誌』に見る下高井郡明治初期の諏訪信仰の神社（下）」（『高井』205）
安藤礼二「公開講演要旨「折口信夫の「翁」」」（『長野県民俗の会通信』268）
小原稔「自然石道祖神探訪顛末記〜『長野県道祖神碑一覧』のための写真撮影〜」（『長野県民俗の会通信』263）
小原稔「自然石道祖神探訪顛末記（下）〜『長野県道祖神碑一覧』のための写真撮影〜」（『長野県民俗の会通信』265）
加藤秀雄「衢神考－時間と空間の境界に立つ異人－」（『信濃』70-1）
木下守「檀特山はどこか」（『長野県民俗の会通信』267）
倉石忠彦「上田地域の道祖神信仰－「道祖神」のこと－」（『上田盆地』44）
倉石忠彦「道祖神碑石の編年試論」（『現在学研究』1）
倉石忠彦「七条道祖神社」（『長野県民俗の会通信』268）
市東真一「鳶と総代の大山代参～熊谷うちわ祭を事例に～」（『埼玉民俗』43）
市東真一「松本の天白信仰－浅香家の大天白稲荷大明神社－」（『長野県民俗の会通信』266）
下平武「伊那・諏訪の動物に乗る石仏」（『日本の石仏』166）
土屋一郎「五つの堂宇とその伝承」（『高井』202）
福澤昭司「『長野県道祖神碑一覧』の刊行について」（『長野県民俗の会通信』263）
細井雄次郎「例会での報告｢徳本上人の信濃巡錫と念仏信仰｣について」（『長野県民俗の会通信』264）
牧野眞一「屋敷神と稲荷信仰－関東地方の事例を中心に－」（『信濃』70-1）
三石稔「庚申講（飯島町本郷）」（『伊那路』735）
宮本尚子「第二〇八回例会参加報告」（『長野県民俗の会通信』264）
芳野貴典「十夜の歴史性と民俗性－千葉県富津市竹岡・松翁院を例に－」（『信濃』70-1）

民俗知識

三石稔「雪形（駒ヶ根市赤穂）」（『伊那路』736）

人の一生

大島幸子「山形村における婚礼について～ふるさと伝承館所蔵婚礼関係資料を中心に～」（『長野県民俗の会通信』267）
酒井イ玄「婚礼と葬式の今昔」（『上田盆地』44）
高原正文「第二一一回例会報告　人生終焉の儀礼を考える」（『長野県民俗の会通信』267）
中島悦子「上村下栗の自宅葬」（『伊那』1076）
福澤昭司「墓地の継承をめぐって（上）」（『長野県民俗の会通信』265）
福澤昭司「墓地の継承をめぐって（下）」（『長野県民俗の会通信』266）
三石稔「お誕生祝い（飯島町）」（『伊那路』737）

年中行事

今井啓「コト八日行事と神送り（第２回伊那民俗研究集会報告）」（『伊那民俗』114）
小川直之「下栗の年中行事－正月準備と「歳の日」－」（『伊那民俗』114）
北原いずみ「江戸時代の姿を残す盆行事－上飯田と遠山の事例から－」（『伊那民俗』112）
小林玲子「善光寺と周辺の地蔵盆」（『長野』311）
平栗豊久「松尾・森本家の正月行事」（『伊那』1076）
三石稔「ホンダレ様（箕輪町富田）」（『伊那路』733）
三石稔「数珠回し（辰野町川島飯沼沢）」（『伊那路』734）
三石稔「千社参り（伊那市美篶青島）」（『伊那路』738）
三石稔「仏迎え（伊那市美篶六道地蔵尊）」（『伊那路』739）
三石稔「鞍掛のデーモンジ（辰野町北大出鞍掛）」（『伊那路』742）
桃沢匡勝「飯島町・桃沢家の正月行事－大正から昭和中期までの覚え書」（『伊那』1076）
渡辺宏「松本中心市街地の三九郎の今」（『長野県民俗の会通信』264）
渡辺宏「四柱神社「エビス講」の今・昔」（『長野県民俗の会通信』268）

民俗芸能

今井啓「西浦田楽の「口拍子」に思う」（『伊那民俗』112）
臼井ひろみ「北安曇郡池田町と松川村のオフネにかかわる祭礼（１）」（『長野県民俗の会通信』268）
倉石忠彦「お船祭りと川と海と－海を慕う“こころ”－」（『語り継ぐ安曇野をめぐる水と暮らし』川の自然と文化研究所研究収録10）
小林竜太郎「長野の祇園祭（御祭礼）平成の屋台巡行」（『長野』311）
近藤大和「伊那市長谷中尾歌舞伎見聞記－伝承を支える力－」（『伊那民俗』114）
櫻井弘人「南信州における無形文化遺産の継承と活性化の取り組み」（『民俗芸能研究』65）
市東真一「第209回例会報告三」（『長野県民俗の会通信』265）
樋口明里「第209回例会報告一」（『長野県民俗の会通信』265）
三田村佳子「北信濃の「灯篭揃え」－多様化する燈籠風流－」（『民俗芸能研究』65）
三石稔「やきもち踊り（伊那市山寺）」（『伊那路』736）
三石稔「伊那森神社例祭（駒ヶ根市東伊那）」（『伊那路』740）
三石稔「石曽根諏訪神社獅子舞（飯島町石曽根）」（『伊那路』741）
宮本尚子「第209回例会報告二」（『長野県民俗の会通信』265）

口頭伝承

常光徹「民具と俗信－吉凶をめぐる心意伝承」（『伊那民俗研究』25）
益子輝之「伝承でさぐる真田一族」（『上田盆地』44）
宮本達郎「郷土の伝承を語る」（『上田盆地』44）

方言

民俗誌

野本寛一『民俗のことばで探る遠山谷の環境と暮らし』（伊那民研叢書３／柳田國男記念伊那民俗学研究所）
飯田市美術博物館・柳田國男記念伊那民俗学研究所『飯田・上飯田の民俗２』

書評・書誌紹介

倉石あつ子「市川秀之　中野紀和　篠原徹　常光徹　福田アジオ　編著『はじめて学ぶ民俗学』」（『現在学研究』1）
倉石忠彦「飯田市地域史研究事業　民俗報告書７『飯田・上飯田の民俗２』（『伊那民俗』114）
市東真一「小畑紘一著『祭礼行事「柱松」の民俗学的研究』」（『長野県民俗の会通信』268）
下平武「俵木悟著『文化財／文化遺産としての民俗芸能－無形文化遺産時代の研究と保護－』」（『長野県民俗の会通信』267）
中山正典「野本寛一著『民俗のことばで探る遠山谷の環境と暮らし』（『伊那民俗』113）
櫻井弘人「塚原琢哉氏写真集『遥かなる遠山郷60年前の記憶』に寄せて」（『伊那民俗』114）