平成13年長野県民俗学研究動向

 この研究動向は、信濃史学会『信濃』第54巻第6号隣県特集号「長野県地方史研究の動向」より、民俗学関係について転載しています。研究動向の執筆は窪田雅之氏(塩尻市広丘)。

 平成13年の長野県民俗学関係における動向は、長野県民俗の会をはじめ県内をフィールドとするの研究諸団体を中心に活動がなされた。
 先ず研究諸団体等の活動状況についてふれる。
 長野県民俗の会では『長野県民俗の会会報』24号と『長野県民俗の会通信』161〜166号を発行した。また、例会を130〜134の5回、第9回夏季民俗調査を8月に高遠町山室で実施し、総会を11月に松本市で開催した。同会は活動テーマを「生業複合」にかかるものとし、総会では福澤昭司「生業再考」、三石稔「生業複合のフローを追って−あるため池を中心とした生活暦の事例−」の研究発表に続き、野本寛一による「南安曇山地の民俗をさぐる−ソバとミズナラの結合を緒として−」と題する記念講演が行われた。研究発表は通信に、野本の講演内容は『長野県民俗の会会報』25号に掲載される予定である。
 野本は、南安曇山地のソバ文化の特異性・卓越性に触れ、民俗学の可能性について強調し、民俗世界を豊かにするには民俗素材を意識化し、計量化する必要性を説く。さらに生業は民俗事象が複雑に複合して成立していることを指摘し、それを民俗連鎖という言葉でくくる。概要は後述する野本論考を参照されたい。講演では徹底したフィールドへのこだわりも強調され、これを受けた同会会員の「生業複合」にかかわる斬新な活動が望まれる。
 平成12年に長野県民俗の会が共催で本県において第52回日本民俗学会年会を開催したことは、前年号でふれたとおり画期的なことであった。その努力のあとは有形無形に県内民俗関係者の調査研究活動に反映されている。『長野県民俗の会会報』24号には開催記念シンポジウム「ヤマの暮らし−その多様性と変容−」の内容が報告され、倉石忠彦「シンポジウム開催にあたって」、安室知「民俗学における『畑作文化』とはなにか」、白水智「ヤマから歴史を考える」、福澤昭司「ヤマの交易」、篠原徹・山本質素「コメント」が掲載される。同様の報告は『日本民俗学』228号にも掲載される。同会報には宮林茂幸「やま(森林)の文化と地域づくり」、井上直人「ヤマゴボウという民族植物分類群の利用」、臼井潤「神事に見る庶民の願いとその形」、吉江真美「松本平の道祖神盗み」、原田和彦「真田家本『雨宮祭礼』図巻について」、福澤昭司「市町村史誌の編さんと民俗学−民俗の調査と記述−」を掲載する。宮林論考は昨年の同会での講演会内容をまとめたもので、やまをテーマとし、地域づくりは地域が培ってきた特有の文化を謙虚に受け止め学ぶことから始まると位置づける。吉江論考は道祖神盗みをムラ同士の交流をさぐる手立てという視点を与える。福澤論考は飯田市誌民俗編関係者への講演内容をまとめたもので、豊富な体験を基に自治体史誌の民俗部門実務担当者には有益な示唆を含む。
 柳田国男記念伊那民俗学研究所では、『伊那民俗研究』10号、『伊那民俗』44〜47号を発行した。また、総会を飯田市で開催した。総会では鈴川博「『熊谷家伝記』と中世史の検証」、桜井弘人「坂部の民俗と『熊谷家伝記』」の研究報告、後藤総一郎による基調講演があった。これらは『伊那民俗研究』11号に掲載される予定である。なお、11月には同研究所に伊那谷地名研究会が設立され、谷川健一による「柳田国男との対話」と題する記念講演が行われた。
 信濃史学会は機関誌『信濃』1月号を、伊那史学会は機関紙『伊那』1月号を、上伊那郷土研究会は機関紙『伊那路』1月号をそれぞれ民俗学(民俗・民俗芸能)特集号にあて、多くの論考が掲載される。
 『民俗文化』13号は信州特集を組み、野本寛一「南安曇山地の民俗−ソバとミズナラの結合を緒として−」、胡桃沢勘司「飛騨鰤再考−木曽谷の伝承をめぐって−」、岸本誠司「入会林野の近代とその民俗」、巻山圭一「民俗の変容について」などを掲載する。胡桃沢論考は飛騨鰤の商圏の南限である飯田へ向かう道筋、寄合渡から権兵衛峠に至る従来の空白地帯にアプローチし、移入路と運輸手段について報告する。巻山論考は自身のフィールド調査を基に、変容を見ることによって民俗の本質に迫られるとする。
 『山桃』2号は先年逝去した胡桃沢友男の特集号を組み、7編の遺文集をはじめ小林経廣「誠実な胡桃沢友男さんをしのんで」(『長野県民俗の会通信」156・平成12)、胡桃沢勘司「父のこと−思い出すままにー」、石井正己「『門前の小僧』の学問」、同「胡桃沢友男書誌」を掲載する。詳細は特集号に譲るが、胡桃沢の仕事が他の民俗学者と一線を画するのは、誰よりも柳田の研究に深く入り込んで行った点にあると石井は述べる。書誌によるまでもなく胡桃沢は多くの仕事を残しており、残念なことにその仕事がまとめられていないことに改めて気づく。なお、勘内から友男そして勘司と三代にわたって大切に保存されてきた同家の民俗学にかかわる資料群は、松本市立博物館へ寄贈を前提に整理作業が進む。胡桃沢の仕事のまとめと資料群の保存・有効的利用活用は地元民俗関係者にとっての責務のひとつとなろう。
 次におおまかな市町村史誌類の編纂・刊行状況についてふれる。
 上田市では市制施行80周年を迎えた平成12年から『上田市誌民俗編』の刊行が始まり、民俗編第2分冊『衣食住とくらし』が刊行された。第2分冊を見ても写真図版や絵が多用されており、市民が読みやすく親しみやすいソフトな体裁を整える。最終は第4分冊『昔語りや伝説と方言』で平成15年の刊行である。飯田市では21世紀を迎え編纂事業が根本的に見直され、新たな編纂・刊行体制となった。民俗誌重点調査報告書として『山本久米の民俗』、『座光寺の民俗−座光寺二区を中心として−』が刊行され、倉石忠彦による講演会「民俗的世界の発見」を開催するなど市民のための民俗誌編纂の準備が本格的に進む。南安曇郡三郷村では平成16年の三郷村合併50周年記念の主要事業として『三郷村誌U』を編纂・刊行が決定し、平成15年に『三郷村誌民俗編』の刊行を予定し準備が進む。平成13年は補充調査を行うとともに、刊行準備が整う。上伊那郡中川村で『中川村誌民俗編』の刊行に向け、調査及び編纂活動が進む。
 次に県内のフィールドを主な対象とした刊行物についてふれる。
 倉石忠彦責任編集『写真探訪信州の原風景第U期民俗編四巻・祭のある風景』、同『同五巻・暮しのある風景』、同『同六巻・家のある風景』、倉石あつ子『子どもと老人の民俗誌』、倉石忠彦『年中行事と生活暦−民俗誌への接近−』、松沢邦男『庚申塔と道祖神』、三橋光子ほか『信州双体〔男神・女神〕道祖神めぐり』などがある。
 『写真探訪信州の原風景第U期民俗編四巻〜六巻』は、104の祭、92の農林漁業・伝統的工芸品産業・生活、食89の集落・民家・景観を美しいカラー図版を中心に解説し、どれもが子孫に残したいものばかりである。解説は主に長野県民俗の会会員があたり、先人から伝えられた多くの民俗事象などが3冊に凝縮される。『子どもと老人の民俗誌』は、『松本市史民俗編』ほか県内のフィールドワークの調査結果を援用する。異界により近い存在である子どもと老人の暮らしにスポットをあて、両者をめぐる今日的な状況を省みる。『年中行事と生活暦−民俗誌への接近−』は、筆者が 『長野県史民俗編』編纂にかかわりながら模索し始めた民俗誌の在り方を示す通過点としてまとめられる。民俗と生活との実態をできるだけ生の姿で把握するには新たな展開と検証が必要不可欠とされる。『庚申塔と道祖神』、『信州双体〔男神・女神〕道祖神めぐり』は石造仏・石造神の造形美にふれる。なお、長野県民俗の会編集による信州の石仏シリーズは改めて刊行計画がなされ、平成14年度には装い新たに刊行される予定である。
 最後に県内の博物館の活動状況についてふれる。詳細は別稿「歴史学関係」で述べられているので、ここでは民俗学関係のみについて述べるにとどめる。長野市立博物館では開館20周年を記念して〔長野盆地の10万年−暮らしと環境のメッセージ−〕を開催した。同名の展示解説図録が刊行され、降幡浩樹「土地利用とその環境」、細井雄次郎「生活環境と信仰」などを掲載する。松本市立博物館では年取り魚として知られる鰤を題材として 〔鰤の来た道〕 を開催した。関連資料の展示はもとより実際に鰤を食べる参加型特別展ということもあり、好評を博した。市川健夫による「鰤の来た道−越中・飛騨・信州を結ぶ−」と題する講演が行われ、この内容は、平成14年度に講演会記録集として刊行される予定である。長野県立歴史館では『信濃の歴史と風土7・食−とる・つくる・たべる−』を刊行し、民俗学プロパーではないが食をめぐる民俗を考える上で参考になる。 以上、長野県における民俗学関係の動向についてひととおりの概観を試みたが、小稿でふれたもの以外に注目すべき話題性の豊富な論考、特筆すべき多彩な活動が多くあったことは述べるに及ばない。しかし、筆者の力量不足でそれらすべてにあたり網羅することができず極めて雑駁な概況になったことを、心からお詫びする。

以下に刊行物・著者・論文・報告等を一括して掲げる。

総論

  1. 倉石忠彦責任編集『写真探訪・信州の原風景・民俗編』
  2. 長野市立博物館『長野盆地の10万年−暮らしと環境のメッセージ−』
  3. 赤羽篤「向方旧記(八)―栃餅・木つつき・豆腐作り・中村一幸氏書簡―」(『伊那』872)
  4. 東栄蔵「大江磯吉の人と思想」(『伊那民俗研究』10)
  5. 飯島康夫「書評 福澤昭司著『民俗と地域社会』」(『日本民俗学』224)
  6. 石井正己「『門前の小僧』の学問」、「胡桃沢友男書誌」(『山桃』2)
  7. 伊藤清司「書評 藤森裕治著『死と豊穣の民俗文化』」(『日本民俗学』224)
  8. 和根崎剛「わが町の文化財保護 真田町における民俗文化財の保護」(『文化財信濃』28-3)
  9. 折山邦彦「柳田国男の『東国古道記』紀行15・霊の話を信じて」(『伊那民俗』46)
  10. 片桐みどり「柳田国男・安東菊子への書簡」(『伊那民俗』47)
  11. 胡桃沢勘司「父のこと−思い出すままに−」(『山桃』2)
  12. 小池淳一「書き伝えの民俗―陰陽道書の展開と再生―」(『信濃』53-1)
  13. 小林経廣「大会テーマ「信濃―生活環境の歴史的変遷ー」によせて―「圃場整備による生活と意識の変化」を中心に―」(『信濃』53-4)
  14. 後藤総一郎「『破壊』をめぐる島崎藤村と柳田国男」(『伊那民俗研究』10)
  15. 窪田雅之「長野県地方史研究の動向 民俗学関係」(『信濃』53−6)
  16. 倉石忠彦「指を丸めて覗いたら―指の民俗(2)―」(『都市民俗研究7』)
  17. 倉石忠彦「都市文化と民俗学」(『都市民俗研究7』)
  18. 倉石忠彦「歩かない人、あるいは、歩こうとしない人」(『都市民俗研究7』)
  19. 倉石忠彦「日本民俗学会第52回年会公開記念シンポジウム「ヤマの暮らし―その多様性と変容―」シンポジウム開催にあたって」(『長野県民俗の会会報』24)
  20. 斉藤俊江「柳田国男の『東国古道記』紀行14・浪合記の色々の異本」(『伊那民俗研究』45)
  21. 桜井徳太郎「ケ・ケガレ・ハレの三極構造―柳田学の発展的継承―」(『伊那民俗研究』10)
  22. 桜井弘人「柳田国男の安東家宛書簡」(『伊那民俗研究』45)
  23. 篠原徹「日本民俗学会第52回年会公開記念シンポジウム「ヤマの暮らし―その多様性と変容―」コメント」(『長野県民俗の会会報』24)
  24. 白水智「ヤマから歴史を考える」(『長野県民俗の会会報』24)
  25. 田中正明「柳田國男書簡所在調査を中心として」(『伊那民俗研究』10)
  26. 中崎隆生「日本民俗学会第52回年会に出席して」(『長野県民俗の会通信』161)
  27. 原隆夫「『郷土史巡礼を発行しつづけて』」(『伊那民俗』47)
  28. 原良通「第52回年会に参加して」(『長野県民俗の会通信』161)
  29. 原良通「第一三四回例会に参加して」(『長野県民俗の会通信』166)
  30. 福澤昭司「ヤマの交易」(『長野県民俗の会会報』24)
  31. 福澤昭司「市町村史誌の編さんと民俗学―民俗の調査と記述―」(『長野県民俗の会会報』24)
  32. 福澤昭司「山の暮らしは貧しいか―信州秋山郷の暮らしから―」(『長野県民俗の会通信』165)
  33. 編集部「シンポジウム報告『ヤマの暮らし−その多様性と変容−』」(『日本民俗学』228)
  34. 細井雄次郎「長野市立博物館第四十五回特別展「村人の祈りと集いの場」レポート」(『長野』217)
  35. 前沢奈緒子「柳田国男自著家蔵本校訂一覧I」(『伊那民俗研究』10)
  36. 前澤奈緒子「柳田国男・安東貞美への書簡」(『伊那民俗』46)
  37. 巻山圭一「民俗の変容について」(『民俗文化』13)
  38. 松上清志「柳田国男の『東国古道記』紀行13・奇談の流行」(『伊那民俗』44)
  39. 松本清人「平成一二年度総会の概要について」(『長野県民俗の会通信』161)
  40. 宮林茂幸「やま(森林)の文化と地域づくり」(『長野県民俗の会会報』24)
  41. 安室知「民俗学における「畑作文化」とはなにか」(『長野県民俗の会会報』24)
  42. 山本質素「日本民俗学会第52回年会公開記念シンポジウム「ヤマの暮らし―その多様性と変容―」コメント」(『長野県民俗の会会報』24)

衣生活・食生活・住居

  1. 長野県立歴史館『信濃の風土と歴史7・食−とる・つくる・たべる−』
  2. 赤羽二三男「竜東南道の油指し」(『伊那』872)
  3. 市瀬長年「向方日記(8)−栃餅・木つつき・豆腐作り・中村一幸氏書簡−」(『伊那』872)
  4. 伊藤友久「信濃町古海の鏝絵」(『長野県民俗の会通信』161)
  5. 井上直人「ヤマゴボウという民族植物群類の利用」(『長野県民俗の会会報』24)
  6. 久保田安正「飯田市伊豆木の鯖鮨」(『伊那』872)
  7. 田口光一「郷土の食文化「烏田楽」」(『上田盆地』36)
  8. 中田敬三「ゴヘイモチの系譜と性信仰T」(『伊那』873)
  9. 中田敬三「ゴヘイモチの系譜と性信仰U」(『伊那』874)
  10. 宮沢かほる「こうれん」(『上田盆地』36)
  11. 湯沢道子「たぬき汁」(『伊那』872)
  12. 伊藤友久「信濃町古海の鰻絵」(『長野県民俗の会通信』161)
  13. 木下睦美「たきものと炭の話」(『伊那』872)
  14. 橋都正「大平の民家」(『伊那』872 口絵)
  15. 山崎ます美「わが町の文化財保護 あかり資料について―重要有形民俗文化財指定資料から―」(『文化財信濃』28-1)
  16. 依田時子「モンペをはいて」(『伊那』872)

生業生産

  1. 天野武「四賀村における野兎の民俗」(『西郊民俗』174)
  2. 内田千元「明治時代の養蚕日記」(『郷土史巡礼』327)
  3. 胡桃沢勘司「飛騨鰤再考−木曽谷の伝承をめぐって−」(『民俗文化』13)
  4. 小林敏男「炭焼きの思い出」(『伊那路』532)
  5. 林信男「リンゴづくり」(『郷土史巡礼』327)
  6. 丸田ハツ子「山になってしまった畑の話―原と大野田の場合―」(『上田盆地』36)
  7. 宮澤奈津子「現代と炭焼き―牟礼村の炭焼き体験講座から―」(『長野県民俗の会通信』162)

交通交易

  1. 飯島吉晴「柿のフォークロア」(『地域文化』56)
  2. 大澤慶「近世の旅−塩の道を歩く−」(『長野』217)
  3. 大原千和喜「秋葉道に寄せる人々のの心(七)―宿帳を通してみるあきはみち=\」(『伊那』875)
  4. 大原千和喜「秋葉道に寄せる人々のの心(八)―宿帳を通してみるあきはみち=\」(『伊那』882)
  5. 北沢伴康「上小地方の橋名異聞」(『上田盆地』36)
  6. 桜井松夫「史料「秤の本地」と「連釈の大事」―その紹介と中世の市―」(『上田盆地』36)
  7. 佐々木清司「明治の時刻表」(『上田盆地』36)
  8. 長井辰雄「触売り―振売り・ぼてふり・行商―」(『伊那』873)
  9. 前澤健「近世後期における立石柿の流通とその構造(1)(2)」(『伊那』878、883)

社会生活

  1. 小渕篤信「集落(横倉)の栄枯盛衰」(『高井』136)
  2. 小渕篤信「横倉の神社合併と財産の処分などについて」(『高井』137)
  3. 岸本誠司「入会林野の近代とその民俗−伊那谷地方をフィールドとして−」(『民俗文化』13)
  4. 小池淳一「書き伝えの民俗−陰陽道書の展開と再生−」(『信濃』53-1)
  5. 滝沢公男「長野県における明治期の農業用水堰開発(1)」(『千曲』109)
  6. 宮澤奈緒子「現代と炭焼き−牟礼村の炭焼き体験講座から−」(『長野県民俗の会通信』162)
  7. 山上茂司「長野県における上水道の整備と県民生活」(『長野県立歴史館研究紀要』7)

信仰

  1. 松沢邦男『庚申塔と道祖神』
  2. 三橋光子ほか『信州双体〔男神・女神〕道祖神めぐり』
  3. 池田和守「駒ヶ根地区の三峯講と秩父三峯神社を訪ねて」(『伊那路』528)
  4. 石田益雄「道祖神調査と報告」(『日本の石仏』98)
  5. 岩鼻通明「権現さまにまいろじゃないか」(『地域文化』56)
  6. 牛越嘉人「北安曇の高遠石工作品」(『同       』536)
  7. 臼井潤「神事に見る庶民の願いとその形」(『長野県民俗の会会報』24)
  8. 臼井ひろみ「松本城下町における稲荷信仰」(『信濃』53-1)
  9. 片桐譲「古代伊那谷の観音信仰揺籃期のもう一つの民俗史」(『伊那民俗研究』10)
  10. 木曽福島町教育委員会「わが町の文化財保護 川上・正沢の念仏講」(『文化財信濃』28-3)
  11. 木下守「道祖神が伝える「鬼」伝説」(『長野県民俗の会通信』162)
  12. 坂口和子「石仏の楽しみ方」(『伊那路』528)
  13. 佐藤毅「城下町上田の稲荷」(『上田盆地』36)
  14. 塩澤一郎「上伊那の修験者の一断面」(『伊那』874)
  15. 塩澤一郎「上伊那の奥山半僧坊大権現(5)」(『伊那路』539)
  16. 塩澤一郎「木曽駒ケ岳の山岳信仰」(『あしなか』257)
  17. 征矢野俊子「天白信仰をたどる」(『信濃』53-1)
  18. 田畑真一「ウォルターウェストンと山岳信仰―日本登山史の周辺―」(『長野』220)
  19. 中田敬三「ゴヘイモチの系譜と性信仰川(1)(2)」(『伊那』873、874)
  20. 西澤一富「稲荷山宿『蔵し館』とその講座から―コトヨウカの道祖神まつりを中心に―」(『長野県民俗の会通信』163)
  21. 萩原知也「屋敷神におけるシャグジ信仰」(『信濃』53-1)
  22. 原田和彦「真田家本『雨宮祭礼』図巻について」(『長野県民俗の会会報』24)
  23. 原 薫「大山田神社の甲子祭図絵馬(下條村)」(『伊那』872)
  24. 原 薫「下條村・汗馬山の山岳信仰」(『伊那』874)
  25. 細井雄次郎「長野市立博物館第四十五回特別展「村人の祈りと集いの場」レポート」(『長野』217)
  26. 松岡麻美「飯山市の初ドウロクジン」(『長野県民俗の会通信』163)
  27. 松澤武「伊久間堤防の明治以後の変遷と水神祭り」(『伊那』882)
  28. 宮島潤子「念仏供養塔―釘抜念仏を中心として―」(『日本の石仏』100)
  29. 宮島潤子「松本市重要文化財指定となった西善寺および正念寺の弾誓上人立像と松本市重要無形民俗文化財指定となった西善寺の百万遍大数珠について」(『文化財信濃』28-3)
  30. 宮本袈裟男・小林計一郎(対談)「戸隠のカミとホトケ」(『地域文化』56)
  31. 矢崎晴美「上郷矢崎のおんべ−少年の日の思い出−」(『伊那』872)
  32. 矢野恒雄「牟礼・三水村地区の庚申塔祠研究―祠内像を中心に―」(『長野』220)
  33. 山崎ます美「ワラ馬の火災除け札」(『長野県民俗の会通信』162)
  34. 吉江真美「松本平の道祖神盗み」(『長野県民俗の会会報』24)
  35. 渡辺重義「上小地方隠れキリシタンの調査に臨んで」(『上田盆地』36)

民俗知識

  1. 中村慎吾「フレイザーの類感呪術と連想呪術=v(『長野県民俗の会通信』161)

人の一生

  1. 倉石あつ子「ウチナンチュとヤマトンチュのウェディングラプソディ―2001・ジューンブライドより―(1)」(『長野県民俗の会通信』165)
  2. 倉島あつ子「ウチナンチュとヤマトンチュのウエディングラプソディー2001・ジューンブライドより−(2)」(『長野県民俗の会通信』166)
  3. 倉石忠彦「仏教と人生儀礼」(『金沢市史会報』13)
  4. 桜井宇多子「上田紬とともに生きた母雅代」(『千曲』111)
  5. 桜井武「青年会(男子)について―美篶笠原区の場合―」(『伊那路』528)

年中行事

  1. 倉石忠彦『年中行事と生活暦―民俗誌への接近―』岩田書院
  2. 市瀬長年「千代法全寺 ホンヤリ焼の今昔」(『伊那』872)
  3. 窪田雅之「初市の『青山』について」(『長野県民俗の会通信』164)
  4. 小林千元「太鼓あれこれ−明治二七年頃より昭和二二年頃まで−」(『伊那路』528)
  5. 塩澤一郎「でえもんじとせえ(歳)の神」(『あしなか』256)
  6. 田澤直人「南佐久郡臼田町田口大奈良の年中行事(一)」(『長野県民俗の会通信』163)
  7. 田澤直人「南佐久郡臼田町田口大奈良の年中行事(二)」(『長野県民俗の会通信』165)
  8. 登内昭和「行事あれこれ―富県北福地におけるその昔と今―」(『伊那路』533)
  9. 中川美穂子「十九夜講雑感」(『長野県民俗の会通信』164)
  10. 矢崎晴美「上郷矢崎のおんべ―少年の日の思い出―」(『伊那』872)
  11. 柳原啓明「豊平公園碑と村芝居−豊郷神社境内をみた−」(『茅野』53)
  12. 山極悦男「香奩と吊し物」(『上田盆地』36)

民俗芸能

  1. 甘利嘉苗「荒堀の発祥と夜明し念仏」(『文化財信濃』28-2)
  2. 伊藤明雄「聞き書き 黒田人形伝承の現在(一)」(『伊那』872)
  3. 伊藤明雄「聞き書き 黒田人形伝承の現在(二)」(『伊那』874)
  4. 伊藤幸夫インタビュー「上殿岡獅子舞を継承する」(『伊那民俗』46)
  5. 臼田町教育委員会「わが町の文化財保護 湯原神社式三番」(『文化財信濃』28-3)
  6. 大倉隆文「牛牧の義士踊り」(『伊那』878)
  7. 北原清人「泰阜村南山の榑木踊り」(『文化財信濃』28-2)
  8. 剣持康典「武石村の御柱大祭―お練りの芸能と音楽を中心に―」(『上田盆地』36)
  9. 小林計一郎「善光寺と長野の舞台芸能小史」(『長野』219)
  10. 桜井弘人「遠山霜月祭おける五大尊」(『伊那』874 口絵)
  11. 桜井弘人「芸能の旅34 天龍村坂部・雛の祭り」(『伊那民俗』44)
  12. 桜井弘人「芸能の旅36 上村・程野のしめきり造り」(『伊那民俗』46)
  13. 桜井弘人「芸能の旅37 新野の雪祭 1月13日の行事」(『伊那民俗』47)
  14. 西村幸男「仲仙寺と羽広の獅子舞」(『伊那路』529)
  15. 橋都正「芸能の旅35 上村下栗の掛け踊り」(『伊那民俗』45)
  16. 原田和彦「真田家本『雨宮祭礼』図巻について」(『長野県民俗の会会報』24)
  17. 松澤武「佐久間堤防の明治以後の変遷と水神祭り正」(『伊那』882)
  18. 松澤武「佐久間堤防の明治以後の変遷と水神祭り続」(『伊那』883)
  19. 麦島正吉インタビュー「黒田人形とともに」(『伊那民俗』45)
  20. 山口立雄「長野恵比寿講煙火「大正・昭和版」寸評など」(『長野』220)

口頭伝承

方 言

  1. 井上伸児「オテンコモリ―消えてゆくことばの文化(その六)―」(『伊那』872)
  2. 井上伸児「「方言」の灯よ いつまでも」(『伊那民俗』44)

民俗誌

  1. 飯田市誌編さん委員会民俗部会編纂発行『飯田市誌民俗編重点調査報告書2 山本久米の民俗』
  2. 飯田市誌編さん委員会民俗部会編纂発行『飯田市誌民俗編重点調査報告書3 座光寺の民俗―座光寺二区を中心として―』
  3. 伊賀良を広める会『伊賀良の民俗(1)』伊賀良公民館
  4. 上田市・上田市誌刊行会『衣食住とくらし』上田市誌民俗編(2)
  5. 倉石あつ子『子どもと老人の民俗誌』岩田書院
  6. 中村慎吾「山室地区夏季民俗調査報告」(『長野県民俗の会通信』166)
  7. 野本寛一「南安曇産地の民俗をさぐる−ソバとミズナラの結合を緒として−」(『民俗文化』13)
  8. 福澤昭司「ヤマの暮らしは貧しいか−信州秋山郷の暮らしから−」(『長野県民俗の会通信』165)
  9. 三郷村誌編さん委員会民俗部会『三郷村誌民俗編 調査報告書 第三集 一日市場の民俗』三郷村誌編纂室
  10. 三石稔「ヤマのムラ―大鹿村釜沢を中心に―」(『信濃』53-1)
  11. 赤羽二三男「竜東索道の油指し」(『伊那』872)